top of page

身体は支配するものと捉えるのか

ある製薬メーカーのパンフレットに

Transforming patients’ lives through science (科学の力で患者の人生を形質転換する)


とありました。 これが現代西洋医学の 医薬品、医療の目指しているところなのだ と改めて知りました。

このトランスフォームしよう (分子生物学的に遺伝的性質を変えよう) という発想は 自然を支配できるとする 西洋思想ならではのものだと思います。 支配下におくことを、 自然(身体)との共生と考えるのでしょう。 慣れない考え方なので、 見た時に (ああ、そう考えているのかと) ビックリしました。

 

東洋医学では 「一曰く、神治す」 とし、 身体に宿る神を治めることを 主眼としています。 身体に自然(宇宙)を観て、 五臓六腑に宿る神々のはたらきが 滞りなく、為されるよう 正流(道)に戻すことが 医療になります。

 

日本では明治以降、 東洋医学は 医療とされなくなりましたので、 1世紀ちょっとで 今や健康管理は、 身体を支配することだと 認識されている方がほとんどです。 熱が出れば、解熱剤で熱を下げ、 痛ければ鎮痛剤を飲み、 血圧が上がれば、降圧剤で血圧を下げる、、、 身体を支配することで 健康を保つと信じているから、 出来るのだと思います。 身体の営みに神を観ることはありません。

まずは身体のはたらきに信頼を寄せ、 自信を取り戻すところから 始めないとならないのだと思います。 自信を取り戻したら、 自立自活している状態(健康)を 目指します。

自然の営みの中、 共々生き活かされている状態を 「共生」だと、 日諸木は信じます。 札幌市 日諸木 宮の森煎じ漢方薬局

bottom of page