漢方を学ぶ時の
重要古典、黄帝内経
編纂されたのは紀元前86~26。
ですが200年も経たないうちに
1度失われ再編纂されました。
注釈が唐の時代に多く現れ、
正しいものを残そうと
762年に中唐の王冰(おうひょう)によって
注釈書が著されたのですが、
その際に運気七論が付加されまして
現存の黄帝内経となっております。
再編纂時に付加された運気論の篇に
中国の清朝、日本の江戸中・末期の医家は異論を唱え、
日本の漢方はいくつかの学派に分かれました。
そのため漢方といっても
学派により解釈が随分と違ってきますし、
その他に
漢方と混同されがちな現代中医学、
西洋医学的な症状処方漢方、
もありまして意外に複雑です
ただ、思いますのは
どの派にも素晴らしい先生
はおられますので、
理論や解釈の優劣
ということではなく
診ている医療者が 何を重んじて 診ているのかが 一番重要なのではないかと 思うところです。
私の所持しております 東洋学術出版社黄帝内経の監訳者 石田秀実氏は、 現代中国の中医学弁証が 「古い篇章の運気論的解釈」 に基づく場合もあることを考えれば 誤った解釈が果たしてきた役割を 知ることも無視できない と書かれておいでです。 運気論は 確かに病態を説明をするのには 便利なのかもしれませんが 使い方によって それは宿業思想と 似たようなものとなる と私は思います。 日諸木 宮の森煎じ漢方薬局
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