ある患者さんに 薬が追加処方された
その患者さんは認知症と診断をうけている
最近、むやみに歩き回り 体が大きいため ご家族が制御するのが難しく 危険だからと
ご家族の意向もあって 精神を安定させる薬が処方されたのだ
純粋に考えれば その患者さんは (なんらかの意図があるかないかは別として) 体を動かしたいのだろう
でも介護する側の労力を考えると おとなしくしていてほしい という気持ちはわからなくもない
介護をする際 何かにつけ 脚に触ってあげてみてください お話する
触ることで筋肉に刺激を与え “動きたい”を解消する そんな手当もあるわけだ
それで落ち着くなら 増えた薬は減らすことができるだろう
でもそれは 患者様の意向があってのことだ
急性疾患でないと 症状が良くなったからと 減薬を積極的に考えてくれることは 滅多にない
だから患者さんが身体を信じて 休薬を申しでてみないと 薬のおかげでこの状態になっている ということになり 対症療法で処方された薬は増えたままだ
症状を改善したくて 薬が追加処方された 症状が改善された 薬は増やしたままにする?
症状を改善したくて 薬が追加処方された 症状は改善しない でも薬は増やしたままにする?!
そもそも健康な時だって 身体って毎日変化しているの感じますよね
そんな変化を汲み取って対応してあげられるのは 自分でしかないのです
薬を飲まない健康を 望むのであれば
薬を飲んでそれで満足しない 自分の意志が必要です
対症療法は その場をしのいでくれる 療法です
ごまかしてもらったものを ごまかしたままにしないでね
たとえ喉元を過ぎても
何がこうさせたかな どういう意味かな って、起こった事象に 向き合う作業は 病気においてもとても大切です
selfcareSupport 長塚
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