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伝統医療を見直す動き

たびたび 「漢方って本当に効くんですね」 と、感想をいただきます。

効くと思っていなかったのに 服用してくださって ありがとうございました。 などと、笑いながらお話しますが 漢方の認知度は 本当に低いのだなと 実感する瞬間です。 しかしながら 西洋医学が最新最先端と信奉され 伝統医学を切り捨ててきたあり方が 世界的には今、見直され始めています。

 

疾病及び関連保健問題の 国際統計分類(ICD)が 30年ぶりに改訂されました。 今回の改訂(ICD-11)で 伝統医学の疾病分類が 初めて採択されたのですが、 西洋医学が最先端とされ 伝統医学が切り捨てらた時代を経て 再度、伝統医学が 認められるようになったことは 大きな変化だと思います。 ICD-10 までは 西洋医学的診断分類のみが 収載されていました。 ICD-11では 一人の患者に 西洋医学的な診断分類に加え 伝統医学的な疾病分類(TM分類)を ダブルコーデングできるようになります。 今回TM分類が採用されたことは 喜ばしい進歩ですけれども 西洋医学と同様の形式で 伝統医学を分類学から解体し 利用しようとしても 伝統医学を切り捨てたということが 何を切り捨てていたことだったのかを 明確に捉えていかなければ、 医療の発展に繋がらないどころか 伝統医療を公に殺してしまうおそれも 含んだ改訂であると感じるところです。

 

なお、ICD-11は 2018 年6月に総会で承認され 2019年5月に採択されまして 2022年1月に発効されます。 発行されてから 国内で実行されるのに

ICD-10の時には 5年かかっていますので、 同様であれば2027年あたりから 国内の医療にも 反映されていくことになるのでしょう であるならば 世界標準がゆっくり 変化するのであっても 医療を受ける側は それを待たずに 先取りして変化しても 良いと思います 伝統医療は 永く行われてきた 実績ある医療なのですから

 

風邪をひけば 抗生物質が当たり前のように 処方されていましたが 今はそうではありません 不調があれば それに対して薬を追加処方し、 多剤服用となっても どれだけ処方通りに 服薬できるかで 治療が左右されるからと コンプライアンス重視の 医療が行われていましたが、 今は多剤服用を減らすよう 呼びかけるようになってきました 西洋医学は ガイドラインが 簡単に大きく変わる いまだ発展途上の 模索段階であることを 皆が承知しておかなければなりません 日諸木 宮の森煎じ漢方薬局

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