殺菌作用のある
キノホルムは
1899年にスイスで
殺菌性の塗り薬として
開発されました。
塗り薬として
開発したけれど
腸からは
吸収されなさそうだと
1920年代からは
腸の殺菌目的で
整腸剤として
使われ始めました。
しかし
1935年に
神経障害の
副作用が報告される
ようになり
キノホルムは
劇薬に指定されました。
ところが
戦中の混乱で
1939年に
劇薬指定が取り消され
適応症が拡大され
投与量の増加が
認められました。
軍隊での使用のため
生産も拡大します。
戦後
1961年に
国民皆保険制度が 確立してから
使用量が増え
市販薬にも
キノホルムを含有するものが
多くありました。
キノホルム含有薬剤は
186品目もあった
そうです。
1955年頃から
下痢などが続いた後
急に足の感覚が
無くなったり
痺れたりする
患者が報告されるように
なりました。
目が見えにくくなったり
足が麻痺して
歩けなくなる人も多く
原因不明の奇病と
社会問題になりました。
1957年頃から
各地で集団発生することから
伝染病が疑われました。
患者は差別される
ようにもなりました。
キノホルムとの
因果関係が明らかになったのは
1970年
キノホルムは
ようやく使用禁止と
なりました。
戦中など、混乱期に
急いで承認されることには
注意が必要です。
国の全体像として
異常が把握できるのが
1920年→1935年
1939年→1955年
と、約15年も
かかっています。
今でしたら
どの位で
データが上がって
くるのでしょうか
キノホルムくらい
緑色をして
明らかな異常を
呈してくれる
化学合成物質で15年
今は
薬品、食品添加物
を含めたら
何がどのように
作用しているのか
原因を辿ることは
難しいのかもしれません。
日諸木では
日常での
化学合成物の摂取を
減らすように
じわりじわりと
おすすめさせて
いただきます。
簡単に申し上げますと
自然界に無いものは
身体にとっては
負担だと考えるからです。
たとえ
自然界にある 化学構造のものでも
人為的に合成したもの
だからなのか
自然の絶妙なバランス量を
投与するのが
難しいからなのか
摂取すれば
一時的に良くなったように
見えても
長期に考えれば
身体のもつ
恒常性維持の力が
損なわれて
自活できない状態に
なるよう
させてしまうのではないかと
感じるからです。
札幌市
日諸木 宮の森煎じ漢方薬局
<参考>
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