今の時期は
窓を開けていると
花粉が部屋の中に
入り込み
床がサラサラになります。
入ってきているのは
もちろん
花粉だけではないでしょう。
たとえば
カビもたくさんの種類が
入り込んでいるはずです。
世界初の抗生物質は
カビの生産物質です。
カビの代謝物が
細菌の増殖を抑制
するのを見つけ
その物質を抽出したのが
抗生物質の始まりです。
カビが
細菌の増殖を抑制する
ということは
カビも
自然界のバランスを保つのに
必要な役割を
果たしている
ということです。
人の身体は
60兆もの細胞が
それぞれ協調し合い
数百兆個の細菌(常在菌)
の働きに支えられ
恒常性が
維持されています。
そして
そのバランスは
カビとも協調して 整えられている
だろうことも
頭の隅に置いておいた方が
良いでしょう。
ようやく
最近では
身体の恒常性を維持するのに
腸内細菌叢の
勢力図を整えることが
必要であると
周知されはじめています。
ですので
新型ウィルスの流行で
スーパーでは
納豆やヨーグルトが
一時欠品になりました。
素晴らしい行動力です。
しかしこの認識だけでは
片手落ちです。
人の身体で
外界と接しているのは
腸(を含む消化器)の他に
『皮膚・肺』があります。
では
『皮膚・肺』のケアは
今どのように行うのが
スタンダードになっている
でしょうか?
抗菌除菌殺菌
まだ害も加えてこない
架空の敵に怯えて
味方まで一掃している
状態です。
まるで一昔前の
腸内細菌に対する認識と一緒で
同じ轍を踏める
構図になっています。
危ういと思います。
近年では
常在細菌叢と
常在カビ(真菌)叢との
関係性を探る研究が
増えているようです。
細菌叢だけではなく
細菌叢とカビ(真菌)叢の
絶妙な勢力図によって
身体は守られていることが
わかってくるのではないかと
期待されます。
共存関係が保てる
微生物とのバランスが
明らかになってくると
データを元に
微生物をコーディネートする
医療が起きるかもしれませんが
基本的に
人為的に自然の調和を
つくり出すことは、
人間業だけでは
かなわないと
諦めておくことで
(これは自然の業、
神業を畏敬することですが)
何故バランスを
崩しているのかを
振り返り
新規の医療におどらされず
「食と呼吸と心持ち」
の原始的な方法に
いつでも
潔く立ち帰れる
のではないかと
思います。
札幌市
日諸木 宮の森煎じ漢方薬局
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